寒い冬、水温の下がった池や湖で動きが鈍くなったバス。その場でジッとしてるバスを釣るのは、簡単な事ではありません。ほとんどエサを食べようとしないバスを釣るにはどうするか…やはり「リアクション」が有効です。
しかし、リアクションと言っても、横に動くルアー、例えばバイブレーションやスピナーベイトで、リアクションで食わせようとしても、寒くて追いかけられないバスは、食うのを諦めてしまうでしょう。そんな寒くてルアーを追いかけられないバスには、縦の動きをするルアーが有効です。バスの目の前で上下に動いていれば、バスも移動距離が少なくリアクションバイトしてくるでしょう。
そんな寒い時期に有効なルアーが今回紹介するOSPの「オーバーライド」です。冬の定番である鉄板ルアーですが、そこらの鉄板とは一味も二味も違う、「フォールにこだわった」釣れる鉄板ルアーです。
※2018年1月9日にスペックを更新しました。
OSPオーバーライドのスペック
・長さと重さは、 35mm(1/8oz)、38mm(3/16oz)、42mm(1/4oz)、48mm(3/8oz.)、52mm(1/2oz.)の5種類、ECOが38mm(3/16oz)、42mm(1/4oz)の2種類で、水深での使い分けなどがしやすいです。
・カラーは、あれもこれも欲しくなる、25色。ECOは10色になります。
・根掛かりを押さえられる、ダブルフック!サイズは、1/8oz. Front#12 Rear#10(1/8oz)、#10(3/16oz)、#8(1/4oz)、#6(3/8oz)、#5(1/2oz)
・ラインアイを変更するためのスナップの大きさは、#0(1/8oz.3/16oz)、#1(1/4oz. 3/8oz.)、#1.5(1/2oz)
・他のルアーもこれぐらいの値段にしてほしい! 1/8oz. 902円、3/16oz. 913円、1/4oz. 935円(もちろん税抜!)、3/8oz. 990円(やっぱり税抜!)、1/2oz. 1,045円(そお!税抜!)
オーバーライドの使い方
オーバーライドには3つのアイが付いています。スナップを付ける位置を変えるだけで、色々な動きをします。冬のシーズンは基本的にはノーマルポジションアイで使うことが多いです。
フロントアイ
タダ巻き用アイで、早巻きをしたい時に使います。私個人的にはあまり使わないですが、この動きがハマるときは当然あるでしょう。
ノーマルポジションアイ
リフト&フォールで使うのに最適なアイです。上げては落とすの繰り返しで使いますが、そこでキモになるのが、狙うストラクチャーの高さで上げ幅を変える事です。
橋脚を狙う時は、大きく上げて落とす。岩などあまり高さがない物を狙う時は少し上げて落とすなど。フラットなら高さの無い物と同じ様に、上げすぎない様にするのが効果的です。イメージ的には、エビが上にピピッッと逃げて、スーと落ちてくる感じです。私の場合、1〜2回ロッドを上げては、ラインテンションをフリーにして落とすの繰り返しです。
リアアイ
ゆっくり引けるようになるリアアイは、ボトムのスローロールに最適です。晩秋の水温が10℃を切ってない、まだ追いかける力が残ってるバスを釣るのに有効です。ダブルフックなので根掛かりが少なく、特に有効です。
オーバーライドの動き
オーバーライドはバイブレーションルアーの様に、ブルブルと振動しながら泳ぎます。しかしバイブレーションルアーとは違うのは、フォール時の「流れる様なカーブフォール」です。
この動きは言葉にするのは難しく上手く表現できないので、動画でどうぞ!この不規則なフォールがバスを魅了するんですよね。後半は琵琶湖で早春にオーバーライドで釣りまくっているプロガイド森田氏です。
オカッパリなら高さのある場所で
野池のオカッパリでも威力を発揮する「オーバーライド」ですが、やはり岸からだと、縦の動きより、横の動きになりがちになってしまいます。なので、出来るだけ縦の動きにするために、まずはラインをナイロンで16lbぐらいの太めにします。フロロだと沈んでしまいますが、ナイロンでラインを浮かせる事によって、縦の動きに少しでもなるようにします。
それともう一つは、岸に近付いてキャストするのではなく、高い場所からキャストすることです。単純に高い位置で使えば、ルアーも上に上がってきますので、試してみて下さい。ランディングのさいも、ラインが太いので安心です。
夏でも炸裂
並木氏主催の大会、バスファンカップに本人も出場し、当時プロトだったオーバーライドで51.8㎝、2415gのキッカーフィッシュを釣り、優勝しています。夏の水温が低いディープの攻略で使われたオーバーライド。出しどころをしっかり押さえれば、春夏秋冬いつでも使えるルアーです。
巻いて使う時は
リフト&フォールをしない、ただ巻きで中層を狙う時は、後ろのフックをトレブルフックに変えて、フッキング率アップを図ります。あまり大きい針を付けてしまうと、動きが小さくなってしまうので、♯6ぐらいの大きさが最適です。
タックル
ボートでのリフト&フォール用のタックル
・ノリーズ・ロードランナー RR630MH
・シマノ・アルデバラン MG7
・FCスナイパー 16LB
フォールで当たりを取って行くため、ロッドはジグ用を使います。リールは右利きなら左ハンドルが最適です。利き腕でロッドを動かした方が、アクションが付けやすいと思いますし、フォール中のバイトにも迅速に対応できます。
最後に…
冬によく釣れる鉄板ルアーなのですが、実際は年中いつでも釣れるルアーなんですよね。もちろん冬に、特に力を発揮するルアーなのは間違いないですが、他の季節でも良く釣れるので、オーバーライドをキャストしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。