「大森貴洋さん決勝進出!」
エリートシリーズ第9戦がミシシッピーリバーを舞台に開催されました。ミシシッピーリバーは10の州をまたがり、アメリカ合衆国内においては一番長い川です。
そんな広大なフィールドで開催された戦いでしたが、優勝した選手はひとつの小さなエリアを主に釣り続け、接戦をモノにしました。そのエリアを攻略する上でも、驚きの道具を使って戦っていたのが印象に残る大会でした。
そしてやっぱり「あの人」が大会を盛り上げてくれましたね!今大会はどんな戦いだったか振り返ってみたいと思います。
タフコンディションだと言われていたが…DAY1
プラクティスの段階では皆難しい…と言っていた今大会ですが、やはりそこはエリート選手!しっかりビックウェイトを持ち込んできました。初日トップウェイト「17lb10oz」をマークしたのは、2015年バスマスタークラシック優勝者の「ケーシー・アシュリー」イケメンはラージとスモールのミックスバッグ。
AOYを直走る、マッチョなオジさん「ジェラルド・スウィンドル」は13lb9ozを釣り上げ24位としっかり上位に入ってきました。
日本勢は、30位にいつも変わらぬ出立ち大森さん、37位にガッハッハ!モリゾーさん、50位にいつも真面目な宮崎さん、80位にいつも明るいイヨケンさん、82位に英語の発音超上手い桐山さん。接戦のウェイト差なので、大森さんとモリゾーさんは良い位置に着けましたね!
避難を強いられる程の悪天候…DAY2
2日目はスタートした数時間後に前線が下がってきて雷雨となり、途中避難せざるを得ない状況になった選手が多かったようです。
この日、調子を上げてきたのは3選手。1人目は兄弟でエリートシリーズに参戦している、リー兄弟の弟「ジョーダン・リー」第7戦でKVDと熾烈な優勝争いを演じた若手の選手。その時はスピニングタックルでのフリッピングでしたが、今回はフロッグパターンで強気の攻めを見せてくれました。

動画:ジョーダン・リーのフロッグゲーム
初日17lb2oz、2日目16lb2ozを釣り上げ、安定した釣果で2位に着けます。
そして2日目にビッグリミット19lb5ozを釣って3位に上がってきたのが、ロン毛が似合うね!セス・フェイダー。メインリバーからバックウォーターに抜ける流れを狙って、スモールマウスを釣っていたようです。
そしてこの髭オジさん!今回の主役であるオット・デフォー。初日17lb7ozで2位に着け、2日目も17lb11ozの安定したウェイトを持ってきて2日目終わってトップに立ちました。ライブ観戦をした人は皆「何だ?あのエレキ」と思ったに違いない驚きの釣り方を見せてくれました。
盛り上がったライブ観戦!DAY3
2日目リーダーになったオット・デフォーの主に釣っていたエリアがこの堰堤です。なぜこのような物を作ってあるのかまでは分かりませんが、この堰堤の両サイドが低く作ってあり、激流が流れています。
その激流に集まるベイトフィッシュにバスも集まるようで、オット・デフォーはスイムベイトをひたすら巻いて釣っていました。
そしてこの激流を釣る上でキーになったと思われる道具が「アイ・パイロット」と呼ばれるミンコタから発売されているエレクトリックモーターです。このエレキはGPSと連動していて、ボタン1つで速度と方向を制御して、その場に止まれる凄いエレキです。
このエレキのお陰で水深がある激流の中で、操船しなくても止まれ、集中して釣りができますよね。デフォーの過去のボート画像を見ても、日頃は普通のエレキを使っていたので、今回の大会の為だけにアイ・パイロットに載せ替えたと思います。
堰堤がキーになったのは間違いないのですが、さすがに毎日釣り上げてると魚が少なくなるのか、違うエリアのシャローエリアでもバスを釣り上げていました。
大森貴洋さんがジャンプアップ!
そして3日目にライブ観戦をしていた方は大いに盛り上がった事だと思いますが、この男「大森貴洋さん」が試合中にトップに躍り出る一幕がありました。
ライブ中継が始まったすぐの順位表の一番上に「Omori」の名前が!2日目終わって24位だった大森さんが、朝からビッグフィッシュを連発した様子でした。
ライブカメラが乗ってなかったので、朝イチのラッシュ時がどのような釣りだったのかは詳しくは分かりませんが、クランキングもしていた様です。
このクランク気になっちゃいますね!分かったらここに書きます。RTOかな?
この日、単日でのトップウェイトである18lb4ozを釣り上げ、一気に5位まで上がってきました!これはもしや…あの日の再現なるか?と試合中は思いましたが、オット・デフォーもしっかり釣ってきて、3日目終わってみれば6lbもの差が着いていたので、逆転は難しかったですね。

決勝の12人
決着の日、J.Sからのアドバイス…DAY4
決勝の日、この日は低気圧通過後の快晴となり、タフコンディションの中での釣りになりました。関係ないですが、朝日が綺麗ですね〜!
オット・デフォーは予定通りいつもの堰堤で釣りを開始しました。しかし!この日は朝から全くバイトがない状況。激流の直ぐ横の岸で子供が釣りをしていて、激流の中で根掛かりしてたりと…それを見ていたデフォーは気が気じゃない精神状態だったんじゃないかと思われます。ノーフィッシュのままこの場を離れた様です。
しかし!移動した先でAOY争い余裕のトップであるジェラルド・スウィンドルと会い、オット・デフォーに「ここが釣れるぜ!」とアドバイスをしたのです!(実は私がこの写真を見た時、またジェラルドが「ここは俺の場所だ!」とキレてると思いました…昔そんな事があったので…笑)スウィンドルとデフォーの仲の良さまでは分かりませんが、確実にデフォーの助けになったようです。
アドバイスを受けたオット・デフォーはその後、バスを釣り上げる事に成功し、さっきの少年が居なくなったのを見計らって?堰堤にも入り直しバスを釣り上げリミットを揃えました!
ウェイイン
大森さんも天候に悩まされたのか、ウェイトを落とし7位フィニッシュ!でもこれで来年のバスマスタークラシック出場権を獲得しました!
最後はセス・フェイダーとの一騎打ちとなりましたが、辛くも逃げ切り優勝を手にしました!
常に上位にいる選手で、私も良く知っているオット・デフォー選手ですが、なんと今回がエリート初優勝だったとのこと。意外でビックリしたのですが、本人も「勝つまで長かった…」とステージの上で男泣きしたそうです。
最終結果はこちら↓
Elite at the Mississippi River-Results
上位の選手が使っていたタックル
最後に・・・
今回の試合は数々のドラマがあり、面白かった大会でした。そして次回は最終戦となるチャンピオンシップ戦です。もう今週ですね!ライブ中継の日にちが違うので、(木、金、日曜)また明日ブログで詳細を投稿しますのでチェックして下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
画像はBassmaster.comからお借りしています。