夏本番、湖の水温は7月から8月にかけて急上昇し、30度近くに達します。6月頃は適水温でどこにでもいたバスが、水温上昇で移動してしまいバスを見失うアングラーも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、夏のバスを攻略するための3大キーワードをご紹介します。
バスフィッシング歴20年以上の私が、サマーパターンを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
スポンサーリンク
夏のバスを釣るための3大キーワード
1.ベイトフィッシュ
バスを釣るうえではどんな季節でもベイトフィッシュ(ワカサギやオイカワなどの小魚や、エビやザリガニなどの甲殻類)の存在は欠かせません。しかし、夏は特にこのベイトフィッシュの動きにリンクしやすいと感じます。
ベイトフィッシュの存在を考える上で大事な事は、食物連鎖です。例えば岸際に生まれたばかりの1cm程の小さな小魚が見えたとします。小さすぎる小魚はバスにっとって餌とはならないでしょう。しかし、その近くには小さい小魚を求めてブルーギルだったりエビが集まるかもしれません。これらはバスにとって好物です。そんな食物連鎖が存在する事を覚えておけばバスも見つけることができるようになります。
2.水温
バスの活動温度帯は水温が18度から27度の範囲で最も活発に動くと言われています。夏の水温がこの範囲にあれば、バスはベイトを活発に追い、釣りやすくなりますが、夏は水温が30度を超えることも多く、こうなってくるとバスたちは暑さを極力避けるようになります。
夏の快晴時は水温は一日の中で大きく変動することがあります。例えば、朝夕は比較的涼しく水温が低いため、バスは浅場で活動することが多いです。一方、日中の高温時には、バスは水温が安定している深場や陰になる場所に移動します。このため、時間帯によって釣るエリアを変えることが重要になってきます。
曇りや雨の日であれば、水温の上昇が抑えられるため、絶好のチャンスになる可能性が高くなります。
3.溶存酸素
バス釣りにおいて、溶存酸素量を考えながら釣りをするとバスにたどり着きやすくなります。溶存酸素量とは、水の中にどれくらい酸素が溶けているかを示すものです。酸素は空気中にたくさんありますが、水の中にも少しずつ溶けています。この溶けた酸素が溶存酸素です。
溶存酸素は、水の中の生き物にとってとても大切です。魚や水中の微生物は、私たち人間と同じように酸素を使って呼吸します。溶存酸素が十分にあることで、これらの生き物が健康に生きることができます。
溶存酸素量は水温が高くなるにつれて減っていきます。減っていくと同時にバスの活性も下がっていくと考えられます。なので溶存酸素量が多い、または増える場所を探せば、バスがいる場所にたどり着く可能性も高くなります。
溶存酸素量が多い場所や増える状況例
流れ込み:湖より水温の低い流れ込みは酸素量が多くバスも快適です。
深場:深くなるにつれて水温が低くなり酸素量も多くなります。
湧水:山上湖などに多く見られる湧水も水温が低く酸素量も豊富です。
雨:雨が降るとそれが叩きつけると同時に酸素が溶け込んだり、水温が下がることによって酸素が溶けやすくなります。
風や波:風が吹いたり、波が立ったりすると、水の表面から酸素が溶け込みます。
植物の光合成:水草や藻類が光を受けて光合成を行うときに酸素を放出します。
最後に・・・
これらの3大要素が絡み合うエリアを探していくことが夏のバスを見つける上で非常に重要で、こう言った好条件の場所に潜むバスは食い気があるビックフィッシュが特に集まる場所になります。
今後の記事では、この3大キーワードを基に、様々なシチュエーションでの解説をしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。