ベイトリールのクラッチの高さ次第でキャストが上手くなる!?
万人に受け入れられるサイズで作られているベイトリール。しかし、人によってはサイズが合わず使い辛いな…と感じることも。
特に人によって使い辛いと感じる事が多いのがクラッチの高さ。クラッチの高さが合わない事はキャスティングのアキュラシー(正確度)に大きく関わってきます。
そこで今回は純正のクラッチに違和感を感じるアングラー、またはキャスティング精度を上げたいアングラーに、デザインもカッコいい「カスタムクラッチ」を紹介したいと思います。
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オフセットクラッチとは
オフセットクラッチを御存じでしょうか?
リールカスタムをするアングラーは既に知っている方も多いと思いますが、ベイトリールでキャスティングする時に押すクラッチ。そこに指を置いた時、純正の物より高さが低い位置になる優れものです。
そのクラッチがこちら▼【カケヅカデザインワークスのオフセットクラッチ】です。
これはシマノのバンタムMGL専用のオフセットクラッチですが、他にもダイワ、アブのベイトリール用のオフセットクラッチもあります。
バンタムMGLのオフセットクラッチがどれくらい低くなるかと言うと「約3mm」。
画像はkakedzukass.comからお借りしています。
この差は小さく見えて意外と大きく、クラッチを低くすることによって違うベイトリールに変身したかのようなキャストフィーリングになり、他にも様々な利点が生まれてくるのです。
なぜクラッチが低いとキャストが上手くなるのか?
この低くなったクラッチは様々な利点があります。そのひとつは小さな手の人にフィットするようになります。特に女性などは高すぎると感じる人は意外と多いそうです。
もうひとつはキャストアキュラシー(正確度)に関わってきます。クラッチを低くすることによってキャストの精度が上がります。
特にロッドのトリガーに人差し指だけ掛けるいわゆる1(ワン)フィンガーの時にメリットを受けやすくなります。※リールを2もしくは3フィンガーで投げる人(薬指と小指の間にロッドのトリガーを掛ける人)はクラッチが低くなるメリットを受けれませんが…。
例えば、野球のボールとサッカーボールがあったとします。手が広がってしまうサッカーボールは投げても上手くコントロールできません。しかし、野球のボールは小さくガッチリ握りやすく、狙った方向へしっかり投げれます。
釣りのキャストも同じで、クラッチが高く手が広がった状態でキャストするとキャストがブレてしまいます。しかし、オフセットクラッチを使って手をグーに近い状態にするとロッドがブレず狙った方向へビシッとキャストが決まるようになるのです。
壊れにくくなるメリット
純正のクラッチは樹脂でできている物がほとんどです。今回の紹介しているバンタムMGLも樹脂でできています(左のクラッチ)。樹脂でできているクラッチはネジで固定している部分が割れてしまい、クラッチが使えなくなってしまう事例が出るほど…。
しかし、カケヅカデザインワークスで作られているオフセットクラッチは、ジュラルミン(アルミ合金の一種)でできている為、破損の心配が無くなるほど剛性が高くできています。
剛性が高いメリットは他にもあり、クラッチを押した時のガッチリ感が非常に気持ち良いです。例えると安い車からBMWなどの高級車に乗り換えた時のようなガッチリ感、安心感がリールに産まれます。同時に見た目もカッコよくなり、所有者を満足させること間違いなしです!
懸念もある?
このクラッチを使用しているアングラーから良く聞くのがラインとクラッチの距離が近すぎて、ラインがクラッチに干渉してラインブレイクの心配があると聞きます。
しかし、別の場所を見るとその心配も無くなると思います。
そこはリールの裏側。実はもともとリール本体を低くする為にリールフットとスプールは非常に近く設計されています。
実際にバックラッシュ気味でキャストすると、このリールフットにバシバシとラインが干渉します。それでもラインブレイクしませんよね?(超細い糸を使う人は切れるかも…?)
なのでクラッチが多少近くて干渉するにしても特に心配は無いと言って良いと思います。
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クラッチの交換手順
ここからは交換手順になります。最近のリールは交換が非常に簡単です。 ※古いリールは分解しないといけない物もあるようなので注意して下さい。
実際にバンタムMGLのクラッチを交換してみました…が実ははじめにつまずきました(汗) 何をつまずいたかというと、交換に必要な工具であるプラスドライバーです。
クラッチの交換には軸長が長いものが必要だったのです…。持ってなかった(汗)
結局カケヅカさんが実際に使っている物を私も購入しました。ビス山にピッタリで簡単にそしてしっかりと締めこむことができます。
とりあえず118024という番号のドライバーがあれば他の用途にも使用できると思います。
純正のクラッチを外していきます。先程紹介した軸が長いドライバーがあれば簡単に外せます。
外すとこのようになっています。穴が2ヶ所空いてます。純正ではガタツキを無くすためのただの穴ですが、オフセットクラッチはこの2つの穴両方でネジを使いガッチリ固定していきます。
ここでワンポイントアドバイス。クラッチを装着したらネジを先に借り止めするのではなく、ドライバーを上に向けネジを先に乗せておきます。
そしてネジを落とさないよう、上に向けたままクラッチの穴にゆっくり差し込むのが上手くネジを装着するコツです。
2つともしっかり締め込めこんで完了です。サイズの合ったドライバーでしっかり締めれば緩みの心配はないですが、それでも心配な方はネジ用の接着剤を使えば完璧だと思います。
非常に簡単にクラッチの交換ができました。こちらが純正じゃないかと思うようなカッコよさですね(^^)
実際にカケヅカさんが丁寧に交換手順を説明してくれていますので参考にしてみて下さい。
最後に・・・
今回はバンタムMGLで紹介しましたが、他にも多くのオフセットクラッチが用意されているので、あなたが持っているリールにもオフセットクラッチがあるか確認してみて下さい。
剛性UP!キャスト制度UP!オシャレ度UP!の三拍子そろったカケヅカデザインワークスのクラッチをぜひ使ってみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。