あなたはどのくらいフリッピングテクニックを知ってますか?
フリッピング、ピッチングと一言でいっても色々あるのですが、今回はヒシ藻やウィードが流れ着いてできた水面を覆う、いわゆる「マットカバー」でのフリッピングのお話をしたいと思います。
マットカバーって苦手な人が多いと聞きます。その理由が「どの水深で食わせていいのか分からない…。」と言うのが多いらしく、水深があるマットカバーだと余計に混乱するようです。
今回は私が実戦で一番実績のあるマットカバーの一番の食わせ所を紹介したいと思います。
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面倒と感じる軽さ
菱藻などのマットカバー攻略に使うテキサスリグ。そのフリッピングで良く使うオモリの重さは3/4oz(21g)です。よく人から「こんな軽くて面倒じゃない?」とか「それでカバーに入るの?」と言われます。しかし、私的には重い方で、時には1/2oz(14g)以下にすることさえあります。
なぜ軽くするのかと言うと、マットカバーの上にいったん乗せる事と、天井で食わせるためです。
直筆で見にくくて申し訳ありません。この様にマットカバーではマットカバー自体にエビやブルーギルが隠れています。なのでどれだけ水深があっても狙うはマットカバー直下です。そこで生きてくるのが軽めのシンカーのテキサスリグです。ポンとカバーの上にルアーが乗っかって落ちない…。だけどゆっくりシェイキングすればモソモソアピールしながらゆっくり掻き分けて入っていく。こうすることでヌルっとルアーが入り、いきなりひったくるバイトが起こるのです。
入った時にバイトが無くても湖底まで落とさないのもポイントです。カバーの直ぐ下でスプールを止めアクションさせる。要するにカバーの天井で食わせるイメージです。この時シンカーが重くなると、シェイキングなどのアクションがとってもやり辛いので軽いシンカーを選ぶのがコツです。
私の経験で思い出深いのは、私が初めてバス釣りの大会(西の湖)で勝ったのもこの方法で、ヒシ藻の上に一旦ルアーを置いて、シェイキングしながら落とすと「モワッ」と水面で波紋を出しながらバスがひったくっていったのです。その時のルアーはエコギアのバグアンツで完全にヒシ藻から落ちてくるエビやザリガニを狙っているバスでした。
この釣り方は少しゆっくりな釣りになるので、ここは絶対いるだろうと思う様な場所でやるようにしています。
あのゲーリー・クラインも似た様な事をやっていた
実はこのアクション方法は書かないでいようと思っていたのですが、過去のバサーを読み返してたら同じような事をしてる人がいたので隠す事もないだろうと思い書く事にしました。
その人とは、あのバスマスターエリートのツアープロで、フリッピングが好きな人なら絶対知っているであろう超有名なフリッパーの「ゲーリー・クライン」です。雨貝さんのツイッターではこんな事も言っています。
ちなみに、「フリッピングの父」と呼ばれるディー・トーマスの弟子たちが、デイブ・グリービーとゲーリー・クライン。現役エリート選手のクラインは、ディー・トーマスの血統を継ぐ正統派フリッパーと言っていいでしょうね。写真は79年当時のトーマスとクライン pic.twitter.com/fLOs6lDAig
— 秘密のアマケンノート (@AmakensNote) 2016年9月28日
そんな正統派フリッパーのゲーリー・クラインですが、クラインがやっていたフリッピングのやり方が2011年のバサーに載っていました。その一部を引用させていただきます。
クラインのメインベイトは4.5inほどのフリッピンチューブ。1/4ozの標準的なテキサスリグは、要所であるゴミ溜まりや倒れたアシなどをすり抜けさせるにはややウエイト不足。しかし、これは意図があってのこと。リグをカバーの上に乗せてから、もみ込むようにして滑り込ませると、直下でバスが引ったくる。 Basser 2011 05 P045より
1/4oz(7g)とカバーの釣りでは相当軽いテキサスですが、カバーの上に乗せてから、もみ込むように滑り込ませると、直下でバスが引ったくる…。この記事を読んだときはあのゲーリー・クラインもやってるんだぁと、正直少し嬉しい気持ちになりました。
最後に・・・
マットカバーのバスは、マットのすぐ下にいることがほとんどです。湖底で食ったよと言うときはルアーを追いかけて潜っていった事が大半です。基本的にはマットのすぐ下で上を向いて待っていると思いアプローチすると、釣れると思いますのでやってみてください。
まだフリッピングをやった事のないあなた…。奥深いフリッピングの世界を味わってみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。