フリッピングをする時、右巻きリールですか?それとも左巻きリールですか?
2015年のPride50クラシックが終わった後、凄腕フリッパーのTさんと話をしていて、
「フリッピングは左巻き?右巻きがええで!フッキングの時、がっつ〜んチカラ入るし!」
と言われたことから、自分の釣りを振り返ると、カバーの中から出てこないことが度々あるな…これはフッキングのパワーの問題か?と思いました。では実際どれだけの差があるのかを知りたくなったので実験してみました。
私は手・足・目すべて右利きで、基本的に巻物は右巻きリール、ジグやワームを扱う時は左巻きリールで、フリッピングをする時も左巻きリールです。
↑このように絡まれて出てこないことが何度かありました。カバーが濃すぎてしょうがない時もあるとは思いますが、絡まれる事はバラしの原因になるので極力避けたいですよね。
なぜ左巻きを使っているのか…
私がなぜ左巻きを使っているのかと言うと、昔の流行りの流れです。TD-Zの左巻き専用リールが出始めたころだったと思いますが、私も「利き腕で操作する方が繊細に動かせる。ロッドを持ち替えなくていいからフッキングの動作がスムーズだ」と言った利点を考えた上で左巻きを使っています。その頃はオールラウンダーを目指してた頃なので色々試していましたね。
(今はフリッパー寄りのオールラウンダー…意味不明…笑)
フッキングパワーの実験をしてみた
家の2階のベランダで、フッキングパワーを測定してみました。(人が良く通る庭では恥ずかしくてできませんでした笑)ロッドはメガバス510で、フローターとかで良く使っていた短いジグロッドです。実験のしかたはバネばかりを固定して、目盛りの所にマスキングテープを貼り、フッキングした時の破れの量で測りました。
リールのハンドルノブを持って両手でグイグイ引っ張った場合と、ロッドを持った手だけで引っ張った時の場合の、両方を測定しました。フリッピングだけなら上にフッキングだけ実験をすれば良かったと思いますが、ハードルアーの時のような、ロッドを寝かせてフッキングの強さも見たかったので、ついでに実験してみました。
(※あくまでも私の長年のフッキングの仕方やクセ、慣れがありますので、他の方がやったら全然違う数値になるかと思います。)
左ハンドルリール
・通常のロッドを上にフッキング。【ノブ持ち2.5Kg】【ノブ持たなし2.2Kg】
・ロッドを寝かせて右にフッキング(体外側に向かって)【ノブ持ち1.3Kg】【ノブ持たなし1.0Kg】
・ロッドを寝かせて左にフッキング(体内側に向かって)【ノブ持ち1.7Kg】【ノブ持たなし1.2Kg】
・今江プロ流電撃アワセ【ノブ持ち1.3Kg】【ノブ持たなし1.0Kg】
右ハンドルリール
・通常のロッドを上にフッキング。【ノブ持ち3.0Kg】【ノブ持たなし2.2Kg】
・ロッドを寝かせて右にフッキング(体内側に向かって)【ノブ持ち1.8Kg】【ノブ持たなし1.2Kg】
・ロッドを寝かせて左にフッキング(体外側に向かって)【ノブ持ち1.5Kg】【ノブ持たなし1.0Kg】
・今江プロ流電撃アワセ【ノブ持ち1.3Kg】【ノブ持たなし1.0Kg】
実験をしてみて分かったこと
右ハンドルのフッキングの強さが良くわかりますね。実験しているときでも、力が入る感覚が違いました。
・右ハンドルと左ハンドルでは、体の使い方(特に背筋力の使い方)が全然違いました。右ハンドルだと、体全体でフッキングしているのに対し、左ハンドルだと腕だけでフッキングしている体の動きでした。
・ハンドルノブを持って両手でフッキングする事により、強いフッキングができました。ここまで差が出るとは思わなかったですが、ノブを持たない片手だけのフッキングは弱いですね。
・今江さんの電撃アワセを真似てやってみたのですが、ロッドが体から離れると力が入りませんでした。脇を閉めてフッキングした方が力が入ります。電撃合わせは、瞬時にバスの口に掛ける目的だと思いますので、今回のパワー測定とは関係ないかもしれませんが…
右ハンドルにしてもロッドを持ち替えない
右巻きリールの基本は、右手でキャストして左手に持ち替えてリーリングになりますが、アメリカでフリップで生計を立てている人達を見てみましょう。
フリッパーと言ったら「トミー・ビッフル」やトーナメントからは引退した「デニー・ブラウアー」などが有名ですが、そのフリッパー達に共通しているのが「左手でピッチング、フリッピングをする」という事。これならキャストした後、持ち変えることなくどんどん撃てるんですよね。
左手のキャストを練習して上手く投げれるようになれば、手返しも早く、強烈なフッキングもできそうです。
最後に…
実験をしてみて、自分のフッキングのクセなども分かって面白かったです。今回はフッキングだけに的を絞って実験をしましたが、私のハンドルを巻く力も右巻きの方が強いと思うので、更に右巻きリールの方がバスを引きずり出す力が強くなると思います。
フリッピングには右ハンドルの右巻きが良いのかなぁと感じました。左手で投げる練習をすれば、カッコ良いフリッパーになれるかな(笑) ドンっと重いシンカーを入れるフリッピングなら、繊細なアクションを付ける事も少ないですし、繊細なアクションをしたければ、その時だけ利き腕の右手に持ち替えてアクションすれば良いですしね。
フリッピングは右巻きリールに変更して、パワフルフッキングでヘビーカバーからバスを引きずり出したいと思います!この実験で分かった事を、これからの釣りに生かしていきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。