シーズナルパターン

教科書にも載っていないバスの行動とは!② 天候・気圧の変化でバスの行動パターンがどう変わるのか?

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晴れたり雨が降ったりと、天候の変化で釣る場所やルアーを変える事は、パターンフィッシングを知っていれば、当たり前の様にやる事です。しかし実際には天候の変化でバスは大きく移動してるのでしょうか?その答えを知るには、バスを追跡するしかありません。

前回に引き続き、「バスマスター」のコーナーのひとつで、バスに発信器を装着し、バスの行動を追跡する「バス・スポッター」。天候の変化でバスがどう動くのかを見ていきましょう。

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3匹のバスに発信器を装着して追跡

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[2006年11月17日、気温7℃、水温17℃、気圧1026hPa]
場所は「アラバマ・リバー」の「カトマ・クリーク」と言うエリアで追跡しています。カトマ・クリークはマディウォーターで、岸際には隠れ家になりやすいカバーが無数に点在しています。
緑のマークが900gのバス、黄色のマークのバスが1300gのバス、そして今回、面白い動きをした、赤いマークのバスが2700gのビックバスの居場所です。(この赤い印のバスに名前をつけ「ビック・ボーイ」と読んでいました。アメリカらしい名前のつけ方ですね。笑)緑のバスと黄色のバスは小規模なブッシュのカバーに留まっています。

catomabigboy
このビックボーイは大きな切り株に着いていました。寄りそうように周りをウロウロしているだけのようです。この時の気圧が1026hPa。秋らしい、気温は低いが晴れで穏やかな気候だと思われます。

気圧の低下(曇りか雨)で移動

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[11月23日、気温16℃、水温13℃、気圧1011hPa]
曇りか雨なのか定かではないですが、気温、水温ともに下がり、気圧も少し下がりました。そうすると、赤印のビックボーイは切り株を離れ、約800m泳いで、隣のクリークの茂みに移動しました。
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しかし、黄色と緑のバスはその場に留まり移動の気配はありません。ビックボーイは移動しましたが、黄色印と緑印のバスは天候が変わっても、よほど居心地が良いのか移動しませんでした。

ビックボーイ、再び元の切り株へ

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[11月25日、気温10℃、水温13℃、気圧1026hPa]
そしてその二日後、再び気圧が1026hPaまで上がりました。そのタイミングで、移動したはずのビックボーイが、元いた切り株へ帰ってきたのです。これがバスの凄さですよね。遠くに泳いでいっても、元の場所に戻ってくる。ビックボーイにとって大きな切り株は、家の様なモノなのでしょう。

黄色と緑のバスに変化が!

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[12月3日、気温7℃、水温14℃、気圧1026hPa]
catomadec4
[12月4日、気温14℃、水温12℃、気圧1026hPa]
追跡開始から12月3日までは移動をせず、同じ場所にとどまっていた黄色印と緑印のバスが、4日になると、なんと!留まり続けた茂みを入れ替えたのです。何故お互いに住む場所を交換したのか?ハッキリ言って謎です。バスは縄張りの場所を交換するって事なんですかね?

気圧低下で、ビックボーイだけが大移動

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[12月9日、気温11℃、水温11℃、気圧983hPa]
そして、大きな変化がありました。気圧が今まで以上に下がったのです。ハリケーンか大きい低気圧が近づいて来てるのでしょうか。983hPa以下になった時、ビックボーイが8Km上流のクリークの奥に大移動していたのです。8Kmを琵琶湖で測ると、赤野井ワンドから、矢矯人工島ぐらいの距離です。そんなに移動するとは驚きですね。
発信器を付けてないビックバスもここに大挙してきてる可能性も無きにしもあらず。しかし黄色印と緑印のバスはその場にとどまっているのを見ると、やはりデカイ体力のあるバスはエサを求めて移動するのかなぁと想像してしまいます。

最後に…

この事からも分かる様に、天候で移動するバスと、移動しないバスがいる事が分かりました。ビックボーイの様に大きな切り株を基点に、天候の変化で移動して生活しているバスもいれば、黄色と緑のバスの様に同じ場所でずっと過ごしているバスもいるという事です。
どちらも共通している事がひとつあります。それは「時には移動するが、良いカバーには寄りそう様に長く留まり続けている」という事です。という事は、この良いカバーを見つける事こそが、バスを釣り上げる事に繋がるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

画像はESPNからお借りしています。

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