こんなの使えませんよ〜!by T.O
荒れた湖でボートで走行している時、ロッドが飛んでいってしまわないよう使う「ロッドテイマー」このただロッドを止めておくだけの物なのですが、しっかりした物を選ぶ事が必要になってきます。
例えば、大会中に時間ギリギリまで釣りをしていて急いで帰らないといけない時、天候が悪くなり荒れてしまった時など…そんな時にロッドテイマーが壊れてしまったら…。そのまま走行したら、最悪タックルを湖に落としてしまう可能性がありますよね。
物はいつか壊れる物ですが、壊れにくい物を選ぶのも必要ですし、使いやすい物を選ぶのも大切です。私のボート「サウザー395」も壊れにくく、かつ使いやすい様にロッドテイマーを変更しているので、紹介したいと思います。
こんなの使えませんと言い切るT.O
RangerBoatsから写真をお借りしています。
バスフィッシャーマンなら誰でも憧れる「レンジャーボート」そのボートに標準装備されているのが、上の写真の自動でクルクルと収納されるロッドテイマーです。
少しアメリカ話になりますが、毎年新艇のレンジャーにする大森さんのセットアップを手伝ってたのですが、その時…
「こんなの使えませんよ!壊れやすいし、使いにくい…」
と言って外してたのがレンジャー標準装備のロッドテイマーでした。収納式でカッコイイのに…と思っていた私…。
外した後に付けたのが、下の写真の収納式ではない普通のゴムのタイプで、
「片手で簡単に使えるし、壊れない。慣れもあるけど…シンプルが1番良い」
と言って、慣れた手付きでボートに装着していました。
ロッドテイマーを付けてたのを見ていた私は、見た目の格好良さと、釣りやすさは違うのだなぁと感じていました。
サウザー395を使いやすい様に変更
そんな大森さんのロッドテイマーを見習い、私のボートも変更です。
サウザー395はゴムのロッドテイマーで大森さんが使っている物と同じですが、途中で止まってしまう収納式で使いにくいのと、もうひとつ問題があり、上の写真のように標準の位置にロッドを置くとフットペダルの周りのデッキスペースが狭く、釣り辛いのでロッドテイマーの位置を変更します。
上の写真のように標準の位置からロッドテイマーを下げる事により、フットペダルの両サイドを広くしました。そこまで広くないサウザー395(全長約4m)ですが、ロッドテイマーをここまで下げても8ftのロッドまではボート内に収まります。
ロッドテイマーの取り付け
大森さんの物を真似て自作です。ロッドテイマーを手で外したら、ポイと船の外に放り投げれるようにします。これが本当に楽で、もともと付いていた使いにくい収納式には戻れません。
キサカ、ロッドテイマーのサイト
売っているロッドテイマーをそのまま使うと、構造上 外に放り投げれないのでホームセンターで売っている「アイストラップ」という物で改造し、ロッドテイマーを動くようにしていきます。「アイストラップ5×4.2」を「ステンさらタッピング3.5×20」で止めます。
アイストラップを通すためロッドテイマーの穴を広げます。硬いプラスチックなので私はハンダゴテで溶かしながら慎重に穴を広げました。
ロッドテイマーを通したらボートに装着です。先にドリルで穴を開けてからタッピングビスで止めていきます。 ※穴をあけるときボートの配線が下に無いかを必ず確認しましょう。
同じように引っ掛ける側もねじで止め、ゴムの長さを調整して完成です。
デッキスペースが広くなった事により、フリッピングやピッチングが格段にやりやすくなったのと、ロッドテイマーの使い勝手が格段に良くなりました。
最後に…
荒れた湖でのボート走行の衝撃は凄まじいものがあります。ロッドをしっかり押さえつけ、壊れず使いやすい。そんなロッドテイマーを選べば余計なトラブルも減り、釣りに集中できる環境が整っていくと思います。大森さんがやっているロッドテイマーセッティング、ぜひやってみてください。