大会のスタート前、スロープからボートを降ろし、さぁエンジンを掛けようとスターターボタンを押したら…
「あ…あれ??セ…セルが回らない…汗」
1週間前にボートに乗ったときは何とも無く、快調に回っていたのですが、大会の朝突然セルが回らなくなったのです。
その時は手動のロープが使えたので、大会中も手でロープを引っ張ってエンジンを掛けて1日釣りができたので良かったですが、ロープでエンジンを掛けるのに大変な大型のエンジンだっり、釣りをしてる最中だったらと考えると冷や汗ものです。
今回、私のマーキュリーの船外機に起こった事が他のエンジンにも当てはまるかはわかりませんが、セルが回らない時のチェックの方法をまとめて置きたいと思います。
その場で出来る。大会後に教わったチェック項目
大会後にエンジンカバー開けて調べていたら、選手皆さんが集まって色々と直す方法を試してくれました。教えて下さった皆さん、ありがとうございます!
①電気系
最初にチェックしたのが「電気系」です。パワーが来てなければ回らないので。この時はパワートリムが動いていたので、セルモーターの周りのボルトの緩みなどをチェックしました。カチンカチンとセルの回ろうとする音が聞こえなかったので、電気系かセルモーター自体が壊れたかなぁと思っていました。
②ギアが噛んでいて回らない
セルモーターの内部のギアが他のギアと噛んでしまい、回らなくなる事があると教えてもらい、その時はペンチでセルモーターのギアを押して回してみました。この時はクルクルと回ったので問題は無かったです。
③本体内部の汚れ
長く使っていると、セルモーターの内部がススのような黒い汚れが固まり回らなくなる事があると教えてもらいました。応急処置としてはハンマーのような物でセル本体を叩いて中の汚れを落とすと回るようになる様です。
④その船外機特有?の症状
私はサウザー395に乗ってるのですが、同じ船で同じ船外機を積んでいる大会のボスに話を聞いたら、ニュートラルの位置が変わることがあるよと教えてもらいました。ギアが入っていてもセルが回る時があると…怖いですね…汗。この時もギアを入れたりニュートラルにしたりと色々いじったのですが、結局分からないまま帰宅する事になってしまいました。
ニュートラル感知スイッチだった!
結局分からないまま帰り修理屋かなぁと思ってたのですが、自宅でもう一度見てみようと思い確認したら発見しました!セルモーターの下の少し奥に付いている、この白いスイッチ↓
正式名称は分からないのですが、安全スイッチと言う感じだと思います。赤矢印の様に下から押された状態でセルのスイッチを押すとセルモーターが回る仕組みになっている様です。なのでこのボタンを押さなければ、何をやってもセルモーターは回りません。逆を言えば、このスイッチが押されていれば、ギアが入っていてもセルが回るという事です。
私の船外機がどうなってたかと言うと、スイッチが台に固定されてないといけないのが、ネジの緩みで台から脱落してました。台に固定された状態でニュートラルへギアを入れると、下の黒い部品が動いてスイッチを押す仕組みになっています。しかし今回は脱落していたためギアを入れたりニュートラルにしてもスイッチが押されないため、セルモーターが回らなかったのです。
この赤矢印の部分がネジになっており、これを台に締め付ける事によって固定できます。かなり狭い場所にあったので、締め付けるのに苦労しました…汗。
最後に・・・
船外機も機械なのでトラブルが起きる事はしょうがないと思います。この様な経験をした事により、セルが回らない時の対処法を教わる事ができ、なおかつ点検場所もわかったので、これからセルモーターが回らないトラブルが発生したら対処できそうです。サウザーボートなどのマイボートにマーキュリーのエンジンが乗っている方は憶えておいた方が良いと思います。
皆さんも、セルが回らない!っとなったら今回の方法を試してみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。