1つ目のOOがキーになる。
以前の東京で開催されたフィッシングショーで沢村幸弘プロが「春の魚を見つけるための考え方」の話をしていました。それは…
「深場から浅瀬への通り道にあるひとつ目の障害物やエリアを狙え」
湖の真ん中を突っ切って移動するバスは少なく、何か障害物に沿って移動しています。
そのバスは泳ぎ始めて一つ目の障害物でベイトを捕食しているから狙え!という考え方です。
今でも私の魚を見つけるための考え方の一つとして使っているのですが、実際にこの考え方で多くのバスをキャッチできているので、今回は例題を使いできるだけ分かりやすいように説明したいと思います。
例1、琵琶湖。大きく見る春のスポーニングエリア
ここでは琵琶湖を例にしてみたいと思います。春の釣りで考えることはスポーニングです。その基本的な動きとして冬の低水温期にディープにいたバスがスポーニングのためにワンド状の浅瀬に上がってきます。
実際の琵琶湖の画像で見てみましょう。湖北のディープに居たバスが浅瀬がある南湖に上がってきます。ここで沢村プロの考え方が出てくるのですが、湖北から見て一つ目のワンドが湖西では山ノ下湾、湖東では赤野井ワンドになります。
琵琶湖を少しでも知っている方なら分かると思いますが、どちらのワンドも琵琶湖南湖の有名スポーニングエリアです。その下にある雄琴や烏丸もスポーニングエリアとして有名ですが、やっぱり赤野井などと比べると爆発力が弱いかなって感じます。
山ノ下湾と赤野井ワンドを比べると、規模がデカい赤野井ワンドの方がスポーニングエリアとして良いと考えられます。
例2、中規模で見る一つ目のブッシュ
琵琶湖の南湖の南側に位置する矢橋人工島。ここもスポーニングエリアになるのですが、その入り口にあるひとつめの立木周りにバスが多く付きます。
冬のメインレイクの浚渫で過ごしたバスが入ってくるのですが、その一つ目の立ち木に一度止まるようです。私の経験でもこの木の周りを10投以内で45アップが3本釣れた事がありますし、入りなおすたびに釣れることもありました。スポーニングの用語でいうセカンダリーポイントですが。バスがここで捕食して体力を付けスポーニングエリアに入っていくのではないでしょうか。
しかし、この木の問題は目立ちすぎて誰でも良いと分かるためプレッシャーが高いことです。これが目に見えないように沈んでいて、誰も知らないと完璧なんですけどね。
例3、ブッシュだらけの野池
私がよく行く野池の衛星画像ですが、この野池はいたるところにブッシュが沈んでいたり倒れていたりします。通い過ぎてすべてのブッシュの位置を把握しているのですが、フローターで3時間ぐらいで回れるほどの小さな池です。
写真の赤×印がブッシュのある位置です。面白いことに春にビックフィッシュが釣れるブッシュはいつも決まっていて、岬から見てひとつ目のブッシュのみ。他のブッシュは釣れても子バスなんです。こんな小さな野池でもバスは忠実に動いているのだなと感じる出来事です。
最後に・・・
ひとつ目の障害物やエリアがキーになると言うのが何となく分かっていただけましたか?バスは泳ぎ始めて一つ目の障害物で捕食してお腹が満たされれば、その後移動しても食べる必要がなくなってしまう…こんな考えもできたりします。
春バスを見つけるための手段のひとつとして春に試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。