バスフィッシングにおける成功は、単に技術のみならず、バスの生態に対する深い理解に依存しています。
「バスの行動学とその影響」
バスは、その行動が予測不可能でありながらも、一定のパターンを持っています。これらのパターンを把握することは、バスフィッシングの楽しさを増すだけでなく、釣果を向上させる鍵となります。たとえば、バスがなぜ特定の場所に集まるのか、どのような条件下で活発になるのかを知ることは、効率的な釣りに直結します。
しかし、バスフィッシングは常に予測可能なものではありません。時には、思い通りに釣れない日もあります。そんな時こそ、バスの行動学を理解し、適切なルアー選びや投げ方を行うことが重要です。無計画にルアーを投げるのではなく、バスの本能や習性に基づいた戦略を立てることで、釣りの効率を高めることができます。
今回は、バスの行動学に基づいた釣りのアプローチをご紹介します。バスがどのように環境に反応し、どのような行動を取るのかを理解することで、あなたのバスフィッシングがより充実したものになるでしょう。さあ、バスの行動学を武器に、次の釣行での成功を目指しましょう。
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01.空腹
バスが空腹な時はとにかくなんでも食べるので簡単に釣れます。その時に釣るには、まずバスの居場所を知らなければなりません。
①基本的にバスは隠れた場所から獲物を狙おうとします。例えばカバー。水草や沈んだ木などの影で魚やザリガニを襲おうと隠れています。
②私達は太陽の光が目に差し込むと眩しくてまぶたを閉じて調整できますが、まぶたがないバスは調整できません。なので浅瀬の茂みのカバーは水質の透明度が高ければ太陽の光をさえぎる役目も果たしてくれます。
この2つの条件がそろっている場所にバスがいる可能性が高いです。活性が高い時は障害物へのつき方が違います。フラフラ動いていて何かを探してるという態度が見られない時は釣る事が難しいでしょう。
02.怒り
ルアーを使ってバスを怒らせることができます。ビックバスには家の様な居場所があり、バスには縄張りがあります。彼らが縄張りを守るのは餌場としての価値があるからこそ。このような場所で獲物がやってくるのを待ち、通りかかった魚やザリガニを襲うことが多くあります。こんなバスはお腹いっぱいでも釣る事ができます。
普通のアングラーなら数投で反応が無ければ見切ってしまう時でも、バスがそこにいると分かれば、様々な種類のルアーを投げてみましょう。何十回も投げないといけないかもしれませんが、魚を苛立たせる事ができればルアーにヒットさせることも可能です。この釣りには経験と我慢も必要です。
03.競争心
群れで行動するバスがいます。ルアーが群れの中に入ってくるとそれぞれが何であっても競争心が生まれてくるものです。一匹のバスがルアーを襲えば他のバスもつられて追いかける。それが競争心になっています。
バスの集団が小魚の集団を見つけます。餌の取り合いが始まると満腹になるまで食べ続けます。 しかし、取り合いが始まったからといって簡単には釣れるわけではありません。 こういう時はマッチザベイトが重要です。大きさなど見た目に近いルアーを選ぶことで効率よくバスが釣れます。
水面近くで捕食しているバスは1㎏弱の小バス達。賢くて大きなバスはその下で、上にいる小さなバスが落とした弱った魚を拾って食べています。沈む速度が早いルアーを使い、素早く落として狙う事が必要です。
スクーリングバス(群れで泳ぎ回ってるバス)は近づきすぎてはいけません。先回りするためにロングキャストも必要です。エンジンやエレキは使わず風を利用し、また群れの前からキャストする事が大事です。スクーリングバスを上手く釣る人は、優秀な釣り人です。
04.攻撃の本能
肉食魚としての 攻撃の本能 があります。リザードワームをキャストすると、バスは卵が狙われていると思い、口の中で潰して吐き出します。卵を狙って来ないエサの形をしたワームは、口でくわえたらそのまま飲み込みます。こうした事が分かるとルアーを使う時、よりバスの立場で考える事ができます。
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05.好奇心
なぜ好奇心を持つのかは分かりませんが、こういうバスはルアーに近づいてきます。何度か近寄ったり離れたりするでしょう。このバスを釣るにはルアーのカラーローテーションも一つの方法です。リトリーブリズムを大きく変えて止めてみるのも良いでしょう。
06.防衛本能
スポーニング期の卵などに対しての防衛本能があります。産卵床の中にいれば当然防衛本能は非常に強いものになります。近寄ってきたものはなんでも追い出します。小さな魚は逃げますがルアーは逃げないので、口で捕まえて産卵床の外に捨てようとします。
07.縄張りを守る本能
ビックバスは岩の下などを隠れ家にしてその場所を守ろうとします。そこに入ってくるルアーは侵入者だと思い攻撃して追い出そうとします。この習性は全てのバスに現れます。バスがいる場所が分かったらその場所にまた来る事です。バスの隠れ家の場所が多く分かれば、そのバスが釣られても他のバスがまた縄張りとしているからです。
08.条件反射
条件反射は自分でコントロールできません。この条件反射を使って釣るには、非常に早くルアーを動かすのが効果的です。例えば水草の中から顔だけ出して空腹を感じていないバスが居るとします。そこに突然素早くルアーが入ってくると捕らえようとする本能が刺激されます、バスに考える時間を与えないための素早いリトリーブが必要です。
最後に…
空腹、怒り、競争心、攻撃の本能、好奇心、防衛本能、縄張りを守る本能、条件反射。これらの事を考え、学べば釣る事ができるバスが必ず多くなるでしょう。釣れる時より釣れない時に復習して、次なる一匹のバスを狙っていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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