広くも探れて、ピンスポットも探れるペンシルポッパー。他のトップウォーターとの差別化から生まれたと思われるOSPヤマトシリーズ。ラインアイが2つ付きサイドカップにセンターボードと、他のペンシルベイトとは違った個性的なルアーです。その中でもオリジナルのヤマトのダウンサイズされた「ヤマトJr.」は小さくなってもアピール力はオリジナルにも引けを取らず大きく、なおかつロングキャストもでき、トップウォーターの1つの完成形とも言えるルアーになっています。今回はそんな魅力的なヤマトJr.を紹介したいと思います。
ヤマトJr.の特徴①サウンド
ペンシルタイプのボディーにポッパーのサウンドアピール力を加えた水平姿勢の「ペンシルポッパー」です。風が吹き波が出た時、ペンシルベイトではアピール力が弱く、ポッパーの方が有利になります。しかしペンシルベイトの利点は細長くベイトフィッシュに似ていることと、ロングキャストができることです。このペンシルベイトとポッパー両方のイイとこ取りしたのがヤマトJr.です。
ポッパーはヘッドのカップだけで音を作り出すのですが、ヤマトJr.は、ヘッドのカップ音、サイドカップのスプラッシュと音、センターボードは首を左右に振ることによってのスプラッシュと音、この3つの音を出す要素でポッパーの音を凌ぐ最大限の音を作り出します。その音はバスが水面でエサを食べたような「ゴボッ」という音を出し、回りにいるバスの競争心をあおってスイッチを入れることができます。
ヤマトJr.の特徴②ロングキャスト
ボディーの長さが短い割に18gと重く本当に良く飛びます。バスがエサを追ってボイルしているときはベントミノーかヤマトJr.を選びますが、ロングキャストができるヤマトJr.は広範囲でボイルしている時に有利です。ボートを寄せなくても良いのでバスに余計なプレッシャーをかけることなく攻めることができます。
ロングキャストしたときはロッドを立てて上方向にアクションさせます。ラインが水面に多くついてると上手くアクションしないからです。そしてルアーが手前にくるにしたがってロッドをだんだんと下げてアクションさせることが上手くアクションさせるコツです。
使い方はいたって簡単!2つのアイを使い分ける
ヤマトシリーズには糸を結ぶアイが2つ付いています。通常使用は下のアイの「ハイアピールアイ」潜らせて使う時は上のアイの「ダイビングアイ」を使います。
ハイアピールアイ
ペンシルポッパーとして使うときは、下のハイアピールアイを使います。移動距離が少ないドックウォークで、同じ場所でターンしていると思ってしまうぐらい短いです。軽くアクションさせれば甘いポップ音が出て、逆に強いアクションをさせればリアクション効果の高いポップ音とワイドなスプラッシュを出します。
その移動距離が短い利点を生かせるシチュエーションと言えば、やはりストラクチャーの周りを攻める時でしょう。普通のペンシルベイトなどではあっという間に通り過ぎてしまうところを、ヤマトJr.ならネチネチとその場でターンして少しぐらい水深が深くても、しっかりアピールしてバスを持ち上げます。
まさに今ボイルしている(小魚を追っかけている)という時は早くチャッチャッチャ!と動かすのが効果的ですが、追ってない時はネチネチと見せてじらすのが効果的です。
ダイビングアイ
ダイビングアイを使うと潜らせて水面直下を攻めることができます。ロッドをあおって潜らせてから連続トゥイッチをすると、水中ドックウォークをします。タダ巻きをすればサイドカップに水を受け潜り、水面直下でS時アクション(左右にふらふらと大きく揺れる)します。水面に出きれない時、少し潜らせる事によってバイトに持ち込む事ができます。
OSPヤマトJr.のスペック
日本のトップウォーターシーズンのベイトフィッシュのサイズはだいたいこれぐらいの大きさでよね!全長94mm
遠くに飛んだほうがプレッシャーが掛からない!重さ18gでぶっ飛びです!
トップウォーターのカラーってそんなに必要なのかなって思うぐらい充実の24種類
フックサイズはオリジナルのヤマトと同じで、ビックバスにも安心な#4
ここまで来るとプラダやルイヴィトンみたいなブランド的な高さかな。1,700円(もちろん税抜!)
※アワビの輝き!アバロン使用カラーは料金上乗せ1,900円(もちろん税抜!)
ロングキャストをすることを意識したタックル選び
Lure:ヤマトJr.
Rod:Road Runner/Hard Bait Special/RR630MB/CIRCLE CAST SIDE HAND
Reel:カルカッタ・コンクエスト 100DC
Line:シューター・デファイアー アルミーロ 22Lb
ルアーの重さが18gなのと、遠くでアクションさせるにはミディアム〜ミディアムヘビーぐらいの硬さが必要です。6ft3in〜6ft6inの長さが扱いやすいと思います。
リールは巻物なのでローギヤが使いやすいですが、目で見てスピードをコントロールできるのでハイギヤでも問題ありません。慣れた扱いやすいギヤ比を選ぶことが大事です。
ラインはナイロンの20lbクラスがこのヤマトJr.には適しています。しかし普通のペンシルベイトだと沈んで扱いにくいフロロカーボンでも、ヤマトJr.なら引き抵抗が強いのもあり、意外としっかりアクションできるのでヤマトJr.に限ってはフロロカーボンでも良いと思います。風が強いときはPEラインを使うと伸びが少ないので、アクションが付けやすく扱いやすいです。
最後に…
1つのルアーで様々な使い方ができるヤマトJr.なら、荷物を少なくしたいオカッパリでも重宝します。もちろんボートでもこちらの存在を気付かせないロングキャストのアプローチができるヤマトJr.は持っていたいトップウォータープラグの1つだと思います。
ミスバイトがあったときでも、すぐに回収しないことです。少しストップさせ待ってから、何事もなかったようにアクションさせると、また戻ってきて再びバイトすることもあるからです。あきらめず最後までしっかりアクションさせることがトップウォーターの釣りでは欠かせないことです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。