知ってるんですよ動物は…
ある時期に、ある場所へ行けばお腹を満たすだけの獲物が食べられる。その事を当たり前の様に知っている動物達…。
例えば、サケの遡上を待ち伏せするクマや鳥。サケの産卵時期になるとクマは当たり前の様に川へ行き、簡単に鮭を捕まえ、食べたり蓄えたりする事ができます。
そんな自然界の食物連鎖は当然バスも同じであり、毎年同じ様に行動するバスがいます。そう、バスも餌となる小魚や両生類やザリガニなどの産卵時期を知っており、襲いにいくバス達がいるんです。
その餌となる小魚などの「産卵時期や産卵場所」を私達も知る事でバスが釣れるエリアも分かってくるので、よく行く場所のバスが「何を食べていて、いつ産卵時期なのか」を知る事から始めてみると、釣りがもっと面白くなります。
琵琶湖の陸封アユ
皆さんが良く知っている鮎(アユ)は、海産の鮎で1年で一生を終える年魚(一年で一生を終えることに由来)と呼ばれている鮎だと思います。河川の上流域で産まれた鮎は川を降り、海で生活を送った後、再び産まれた川に産卵の為に戻って来ます。そして川の上流域で産卵を終え、生き絶え死んでしまいます。これが鮎の一生です。
その鮎にもう1種類「陸封アユ」と呼ばれる主に琵琶湖に生活する鮎がいます。はるか昔に海から上がってきた鮎が琵琶湖で生活できる様になっていった様ですが、この鮎の動きは海産アユと同じで、海が湖に変わっただけで琵琶湖に流れ込む河川を遡上し産卵します。ひとつ海産の鮎との違いがあり、産卵後でも死なずに川を下って再び生活するようです。
その琵琶湖の鮎の産卵時期が8月〜10月であり、鮎は決まったルートで川を上り始めます。その時の通り道にバスが待ってましたと待ち伏せしたり、一緒に付いて上がっていくバスもいます。この待ち伏せしている、一緒に付いていくバスを狙うのがバスフィッシングのひとつの戦略になるのです。
※琵琶湖の鮎は4グループに分かれているらしく、呼び名が違う様です。「オオアユ、コアユなど」詳しくはこちらのサイトに乗っています→アユの種類
実際どの様なルートで上がるか…
では実際にどうやってルートを見つけるかは、Googleマップなどの地図を見て、良さげな場所に目星をつけ、実際に目で見て確認するしかありません。そんな無茶な…と思うかもしれませんが、案外これが見つけられる物なんです。
草津川を例に見つけるコツを紹介しておきます。
①必ず川の浅い場所(両サイド)だったり、障害物の際(外側)を伝って鮎は上っていきます。
②鮎は水面ギリギリを泳いでいたり、たまにギラッと光ったりします。とにかく釣りをしながらでも水面を見ている事です。
③○印のような障害物の下流側のヨレなんかに一時的に溜まりやすいです。
こうして見つけられたら後は釣るだけです。鮎とカバーのコンタクトポイントを狙い、タイミングもキモになりやすく、こればっかりは釣りをしてみなければ分からないのですが、タイミングが合った時はまとめて40〜50㎝が立て続けに釣れます。
2015年の9月の大会
私の話で申し訳ないのですが、9月、10月の時期は私の好きな時期で、このアユを追いかけ、大会では毎年上位に入っています。2015年は遡上が遅く、草津川の少し離れたエリアのカバーでアユが黙視で確認できました。カバーの周りをアユがふらふら泳いでいるんです。
動画を見てもらうと分かるのですが、奥側のカバーではなく外側のカバーで釣れてたり、細身のアユをイメージしてカットテールをチョイスしたりと、この時もアユを意識した釣りの展開でした。
最後に…
今回は待ち伏せするバスを狙うため鮎の動きを追ってみましたが、他にも春のブルーギル、オイカワ、ザリガニなど…数えきれない程の種類の生き物が産卵行動をしています。
琵琶湖以外でパッと思い付くのは、山梨県の西湖のヤマベ(オイカワ)パターンですかね。白根ボート前のシャローに、ヤマベの産卵を追いかけ大群でバスがやってくるのは凄いですよ…めちゃ釣れる!
私も色々な産卵時期やエリアを調べている最中です。ある程度分かったらまたこのブログで紹介していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。