春本番
4月の初めごろは、1年の中でもデカいバスが次から次へと釣れるような、強力なパターンに出会える数少ない期間のひとつです。
シーズナルパターン1、2では、越冬場所からスポーニングエリアへのバスの動きを追いかけてきました。
これが冬のパターンから春のパターンへの移り変わりだとすると、4月からは春本番の釣りになります。
産卵を間近にひかえたバスたちは、スポーニングエリアの近くに集まって、産卵するタイミングを待ちます。
その待っている状態、すなわち産卵するための体力をつけるために、ベイトを追っているスポットをうまく見つけることができれば、それこそデカいのが次から次へと釣れるのも夢ではないのがこの時期のバスフィッシングです。
セカンダリーポイント
湖の中でどこよりも早くスポーニングが起こるのは、水深1m~1.5m以内のシャローで、ワンドの中にもうひとつワンドになった所があるエリアや、湖と水路でつながった池などの水温が上がりやすいエリアです。
バスたちは最終的にはここへ入り込んで産卵するのですが、その前に体力をつけるため、一時的に待機してい場所があります。
例えばスポーニングエリアの水深が1mなら、その手前の水深2mにおちているような場所。すなわち、はっきりとした地形の変化があり、水深が少し下がったエリアでバスたちは待機しているのです。
理想的な地形として、広いワンドの中にある小さなワンドを考えてみましょう。
その小さなワンドの中が1m以浅のシャローフラットになっているようなら、最高のスポーニングエリアとなります。
そして、その小さなワンドの出口の岬付近で、石や岩などのハードボトムの場所にバスたちは待機します。
このエリアをセカンダリーポイントと言います。
狙い場所を絞りすぎないこと
スポーニングエリアから沖に向かって最初に出てくる地形の変化というのを注目します。
それが水深の変化をともない、さらにハードボトムなら最高で、ウィードやブッシュ、スタンプなどのストラクチャーやカバーがあればなお良いですが、ここではストラクチャーやカバーよりも地形を重視した方が理解しやすいと思います。
こういった場所でバスたちが待機しているのは、だいたい2週間ほどです。
日本の湖では、葦が生えている場所がスポーニングエリアになることが多いです。
葦のエリアへスポーニングに入る前のバスが待機する場所がどこかというと、岬状に伸びた葦がパラパラとなって見えなくなって、水中に葦が残っているだけになった場所や、そのさらに前の水深が深くなったエリアというのが、まず考えなければならないスポットになります。
こういうスポットを見つけるためには、まず最初から狙い場所を絞りすぎないことです。
まずは地図を頼りにスポーニングエリア近くのらしきスポットを何ヶ所かピックアップしておき、そこを順番にチェックすることで狙い場所を絞り込んでいく方が、結果的に早く正解にたどり着くことができるでしょう。
タダ巻きルアー
スポットさえ絞り込むことができれば、バスは体力をつけるために積極的にベイトを追っている状態なので、ルアーにも積極的にバイトしてきます。
ここでのルアーはクランクベイトの中型から、小型のものを水深に合わせて選び、普通にタダ巻きするだけでOKです。
シャローの石や岩がなどにはワーミングクランクショットがビックフィッシュにも効果的でオススメです。
ノリーズ TGワーミングクランク・ショット
TGワーミングクランク・ショット
他にはブリッツシリーズもこの時期良く釣れるクランクベイトになります。
O.S.P.
タイニーブリッツMR
ブリッツ
葦原は、警戒心が高いバスが多いので、ブレードジグなどのチャターベイトがオススメです。
ブレードジグのトレーラーは、ドライブスティック4.5inがバランスもよく、ビックフィッシュにも効果的です。信頼して投げられます。
最後に…
寒冷前線が通過したことによる急な冷え込みのときには、シャローエリアでもスローに釣ることが必要になってきます。
ライトリグで確実にストラクチャーにからませた釣りをしたりすることも視野に入れ、状況に合わせた釣りをしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。